化学物質管理に関する法改正を受け、リスクアセスメントを起点とした「自律的管理」が本格的に求められるようになりました。

すでに多くの現場でリスクアセスメント自体は実施されている一方、その評価結果をどう具体的な対策につなげるかで、判断に迷われているケースも少なくありません。

特に多く聞かれるのが、次のような声です。

「リスク低減が必要なのは理解しているけれど、
提示される対策が局所排気装置(ダクト工事)ばかりで、現実的ではない」

リスクアセスメント対策=大規模なダクト工事

そう考えてしまうと、検討が止まってしまうのも無理はありません。ですが、工事を前提としない対策の考え方も存在します。

現場で直面しやすい「ダクト工事」という壁

リスクレベルが一定以上と判断された場合、対策として「密閉」や「局所排気装置」が優先的に挙げられるのは、制度上も自然な流れです。

一方で、実際の現場では次のような制約が重なりがちです。

  • 予算の問題
    ダクト配管・屋外排気工事を含めると、数百万円規模になるケースも珍しくありません。
  • 建物構造の制約
    賃貸物件で壁に穴を開けられない、これ以上ダクトを引けないといった物理的制限。
  • 運用面の問題
    レイアウト変更が多く、固定設備が将来的な足かせになる。
  • 使用量とのバランス
    微量使用にもかかわらず、大型設備を導入することへの違和感。

こうした事情から、「必要性は分かっているが、手を打てない」という状態に陥ってしまう現場は少なくありません。

しかし、対策を先送りにすれば、安全配慮義務の観点でのリスクが残り続けることになります。

目的は「屋外排気」ではなく「曝露を防ぐこと」

ここで一度、リスクアセスメント対策の本来の目的に立ち返ってみましょう。

重要なのは「作業者が有害物質を吸い込まない状態をつくること」であり、必ずしも「屋外へ排気すること」そのものではありません。

この考え方に基づくと、ダクト工事以外の工学的対策も選択肢に入ってきます。

ダクト工事を伴わない解決策「有害ガス浄化装置(ダクトレス)」という考え方

そこでTOGAが提案しているのが、有害物質を発生源で捕集し、その場で浄化するというアプローチです。

発生源で吸引し、室内に拡散させない

有害ガスが発生するポイントで即座に吸引し、専用フィルターで処理することで、作業空間への拡散を防ぎます。

「汚れた空気を外へ出す」のではなく、「汚れた空気を広げない」という考え方です。

工事不要で、必要な場所に柔軟に対応

ダクト工事は不要で、コンセントがあれば設置可能。リスクアセスメントで指摘された特定の作業場所に、必要なタイミングで導入できます。

初期コストや導入までの時間を抑えながら、現場の実情に合わせた対策が可能になります。

法規制への対応という観点でも

有機則・特化則においても、使用量や作業環境測定結果によっては、必ずしも検定品の屋外排気設備が必須とならないケースがあります。

そうした条件下では、自律的管理における工学的対策の一つとして、ダクトレス型の浄化装置が有効な選択肢となります。

安全な環境づくりは、企業の将来価値にもつながる

リスクアセスメント対策は、単なる「法対応」や「コスト対策」にとどまりません。近年、研究者や技術者、とくに若手人材は職場環境の安全性・快適性を非常に重視しています。薬品臭が残る環境は、それだけで「安全に配慮されていない職場」という印象を与えかねません。

一方で、空気環境まで管理されたクリーンな研究室は、安心して働ける職場としての信頼につながり、採用や定着の面でも大きな意味を持ちます

現場に合った対策を、一緒に検討しませんか

「本当にダクトなしで効果があるのか」そう感じるのは当然です。

TOGAでは、導入前にデモ機による検証を行っています。実際の作業環境で稼働させ、臭気の変化や濃度低下をその場で確認することが可能です。この実測結果は、リスクアセスメント対策の記録や社内説明資料としても活用できます。

ダクト工事が難しいからといって、安全対策を諦める必要はありません。

現場条件に合わせた、現実的で持続可能な対策を検討したい場合は、一度ご相談ください。

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