小規模研究施設でも導入可能｜空気中のアンモニアガスを除去・処理する小型除害装置

空気中のアンモニアを除去する小型除害装置

研究室での安全で快適な作業環境を維持するためには、空気中の有害ガスの管理が重要です。

特に、アンモニアは化学実験だけでなく、畜産業や肥料工場などでも頻繁に発生し、強い臭気と健康リスクを伴うため、迅速な除去が求められます。

これまで、アンモニアの処理には主にウォーター・スクラバーを用いた水処理が一般的でしたが、近年、よりコンパクトで効率的な小型アンモニア除害装置が注目されています。

ただし、実際に市場に出回っている選択肢は限られていて、多くの既存の技術は、大規模な施設向けに設計されており、小規模な研究室での使用に適した移動可能な装置はまだ十分に普及していないのが現状です。

そのため、研究室でのアンモニア管理には、現行の設備や対応策の見直しが必要となります。

ここでは、現在利用可能なアンモニアの除去方法と、弊社が提供するアンモニア対応の小型の有害ガス除害装置についてご紹介します。

空気中のアンモニアを除去できる小型の装置をお探しの方はぜひ最後までお読みください。

アンモニアの除去方法

現在、利用可能なアンモニアの除去方法としては、代表的なのものとして触媒分解方式、吸収方式、吸着方式の３つがあります。

触媒分解方式

触媒分解方式は、触媒を用いてアンモニアを無害な窒素と水素に分解する方式です。比較的低温でアンモニアを効率的に除去できるため、省エネルギー性に優れています。

この方式は、半導体製造工場や化学工場などで発生するアンモニア含有排ガスの処理に広く利用されているアンモニア分解装置などに採用されています。

主に半導体製造業、化学工業、食品加工業、廃棄物処理業などの業界で活用されています。

触媒分解方式は、空気中のアンモニア濃度が比較的高い場合や、排ガス処理に用いられることが多いため、空気中の低濃度アンモニアの除去には、次にご紹介する吸着方式や吸収方式の方が適している場合が多いです。

吸収方式

吸収方式は、水や酸性溶液などの吸収液にアンモニアを溶解させて除去する方式です。吸収液の種類によっては、アンモニアを回収して再利用することも可能です。

この方式は、化学工場やメッキ工場などで発生するアンモニア含有排ガスの処理に利用されるスクラバーや、畜産農家や下水処理場などで発生する悪臭の除去に利用される排ガス洗浄装置などに採用されています。主に化学工業、メッキ工業、畜産業、下水処理業などの業界で活用されています。

吸収方式では、他のガス成分も同時に除去できるという利点がある一方、吸収液のpH調整や廃液処理が必要となる場合があります。

吸着方式

吸着方式は、活性炭やゼオライトなどの吸着材にアンモニアを吸着させて除去する方式です。

吸着材の種類によって、様々な濃度のアンモニアに対応できるため、空気清浄機や脱臭装置などに組み込まれ、室内のアンモニアや悪臭の除去に利用されています。

主に空気清浄機、脱臭装置、畜産業、下水処理業などの業界で活用されていますが、吸着材の吸着能力が飽和すると、交換または再生が必要になる点や、高濃度のアンモニアに対しては対応が難しい場合があります。

複数の方式を組み合わせたTOGA®フィルター

アンモニアのフィルターテスト

弊社では、導入前にデモテストを実施し、お客様の現場で実際にアンモニアが除去されているかを確認できます。

自社開発のTOGA®フィルターは、様々な成分での検証データを保有しており、お客様の環境に合わせた最適なソリューションを提供します。デモテストの際には、ご希望に応じてフィルターの交換時期を理論値で算出し、ランニングコストも試算いたしますので、安心して導入いただけます。

アンモニア対応の小型有害ガス除害装置

TOGA有害ガス浄化装置は、研究室や工場など、様々な場所で発生するアンモニアをはじめとする有害ガスを効果的に除去します。

TOGA® 小型有害ガス除害装置は、空気中の有害ガスを除去し、より安全で快適な環境を提供します。

詳細については、下記の製品ページをご覧ください。