TOGAフィルター搭載の製品をご検討されているお客様からよく次のようなご質問をいただきます。

フィルターの寿命はどうやって確認したらいいですか?
フィルターの交換目安はどのくらいですか?

フィルターの寿命とランニングコストの算定は、作業環境の安全性と効率性を確保する上で重要です。

交換時期を誤ると有害物質が浄化されずに作業環境の安全性が損なわれる可能性があったり、逆に過剰にフィルター交換すると無駄なコストがかかってしまうからです。

ここではTOGAフィルターの寿命とランニングコストの算定方法についてご紹介します。

一般的なフィルター寿命の確認方法

ダクトレスヒュームフードなどのろ過フィルターを使用する製品のフィルター寿命は、タイマー式で管理することが多いです。これは、一定の使用期間が経過した際に、サインなどが表示されてフィルター交換時期を促すという方法です。当社の製品も現場では同じ方式を採用しています。

ただし、この方式はシンプルで管理が容易ではありますが、現場によって分析作業の時間や有害ガスの発生量が異なるため、実際の使用状況を反映していないという課題があります。

そこで、私たちはタイマー式に加えて、下記の方法によってより正確なフィルター寿命の測定を行うように対策をしております。

TOGAのフィルター寿命測定方法

TOGAでは、フィルターの寿命を現場の実際の使用状況に基づいて正確に算定するため次の3つの手順で測定を行っています。

1. 現場での事前測定と最適なフィルターの選定

導入を検討している方には、ヒアリングシートにご記入いただき、研究室の面積や温度、湿度、作業内容、ご使用物質の濃度や製品を導入した場合の使用頻度などをお聞きします。

お客様の中には現状の濃度を知らない方も多いため、その場合は、現場での事前測定を行なった上で、最適なフィルターの選定を行います。作業者の安全を守るためには、実際に使用される環境や条件、作業内容に応じたフィルターのカスタマイズが必要だからです。

また、現場で発生する有害ガスが特定できている場合は、弊社が保有するバックデータに基づいて、各環境でのフィルター交換時期の算定やランニングコストを理論値でシミュレーションすることもできます。

この理論値は、フィルターの素材特性、使用環境、対象となる有害物質の種類と濃度など、さまざまな要素を考慮して導き出されます。シミュレーションは、ピーク負荷を想定して作成するので、基本的に実際のフィルター寿命が想定よりも短くなることはありません。

2. デモテストの実施

アンモニア水を使ったデモテスト

ヒアリングと現場での事前測定により、最適なフィルターのカスタマイズを行なった後、お客様のご希望に応じてデモテストの実施を行います。

デモテストは、実際に現場で有害ガスが効果的に除去されるのをガス検知器を通じてご自身の目で確認いただくことと、導入後の使用感やメンテナンスのポイントなども把握していただくための大切な機会でもあります。

3. 定期検査の実施

理論値でのフィルター寿命の算出やデモテストだけでは、お客様の現場での実際の使用状況を反映したフィルター寿命を正確に把握することはできません。

そこでTOGAでは、希望されるお客様に製品導入後3ヶ月もしくは6ヶ月後に定期的な現場検査を実施し、導入時と比較したフィルターの除去能力の差異を測定します。これにより、お客様の環境に合わせたフィルター交換時期をより正確に予測することが可能です。

定期検査は、フィルターの劣化状況や交換時期を具体的に把握できるだけでなく、製品が正しく安全に使用されているかを確認させていただく機会でもあります。

以上のように、TOGAでは、現場での事前測定、デモテスト、そして定期検査という3つのステップを踏むことで、フィルターの性能や寿命、ランニングコストを現場で実際に測定したデータに基づいて具体的に見積もることができるというのが特徴となっています。

これにより、作業環境の安全性が確保されるだけでなく、無駄な交換を避けることで経済的なメリットも享受できます。

TOGAフィルターはあらゆる有害ガスに対応

一般的なろ過フィルターは限られた有害ガスのみを対象としたものが多いため、研究現場によくある分析作業の変更や追加に伴い、除去できるか確認のできない新たな有害ガスのリスクにさらされてしまうことがあります。

一方、TOGAフィルターは、国際特許を取得した独自の吸着・分解技術により、従来のフィルターでは除去が難しかった幅広い種類の有害ガスに対応しています。

その秘密は、3つの除去方式を組み合わせた独自のフィルター構造にあります。

  1. 物理吸着: 活性炭やゼオライトなどの吸着剤が、有害ガスを物理的に吸着します。
  2. 化学反応: 特殊な薬剤が、有害ガスと化学反応を起こし、無害な物質に変換します。
  3. 中和反応: 酸性ガスやアルカリ性ガスを中和し、無害化します。

これらの3つの除去方式を組み合わせることで、TOGAフィルターは、揮発性有機化合物(VOC)、酸性ガス、塩基性ガスなど、多種多様な有害ガスを効果的に除去することができます。

また、TOGAでは、お客様のニーズに合わせてフィルターのカスタマイズも可能です。特定のガス種に特化したフィルターや、複数のガス種に対応できるフィルターなど、様々な組み合わせをご提案できます。

今まで「フィルター製品はあまり当てにならない」と感じていた方も、TOGAの徹底したサポート体制と確かなデータに基づいたご提案により安心して導入いただけますので、TOGAフィルターにご興味のある方は下記から詳細をご確認ください。

TOGA®フィルターに関する詳細はこちらをご確認ください。

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