研究室や工場で働く中で、多くの方が「匂い」に悩まされた経験があるのではないでしょうか?

塗料や薬品の匂い、製造過程で発生する臭気、これらは作業効率を低下させるだけでなく、従業員や研究者の快適さを奪う要因にもなっています。

このような匂いの問題を解決するため、多くの施設で「脱臭機」の導入が検討されています。しかし、匂いを取り除くだけで本当に十分なのでしょうか?匂いの背後には、目に見えない「有害ガス」や「健康リスク」が潜んでいる可能性があります。

悪臭の解消だけで大丈夫?匂いの裏に潜むリスク

研究室や工場で最初に問題として意識されるのが「悪臭」のため、多くの人が「脱臭機」の導入を検討するのは自然なことです。嫌な臭いが解消されれば、作業環境が改善したように感じられるからです。でも、実際のところ匂いが無くなったからといって、安全が確保されたとは限りません。

匂いの原因となる成分には、人体に有害な化学物質が含まれていることがあります。例えば、揮発性有機化合物(VOC)や特定悪臭物質と呼ばれる化学物質は、微量でも人体に悪影響を及ぼす可能性があり、匂いが感じられなくなったとしても空気中に残存し続けるので注意が必要です。

悪臭が消えても安心できない理由|脱臭機の限界

一般的な脱臭機は、「匂いを取り除くこと」を主な目的として設計されています。特定の匂い成分を吸着したり分解したりすることで、悪臭を感じなくする仕組みになっています。しかし、匂いの元となる化学物質の濃度や種類を完全に無害化することまでは想定されていません。そのため、匂いが消えたように見えても、実際には有害な成分が空気中に残っている可能性があります。

例えば、以下のような有害ガスは、脱臭機だけでは有害性の除去が完全にはできません。

脱臭機で臭いを除去しても有害性が残る可能性のある有害ガス

揮発性有機化合物(トルエン、キシレン、ベンゼンなど)

VOCの一部は匂いの原因物質を脱臭機が吸着・分解しても、その他の化学成分が空気中に残る可能性があります。これらの残存成分は吸入されると神経系や呼吸器に悪影響を与える可能性があります。

アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド)

匂いを感じる成分が減少しても、化学的に有害な部分が分解・無害化されない場合があります。特にホルムアルデヒドは揮発しやすく、匂いが取れても長期的な健康リスクが残ります。

硫化物(硫化水素、メチルメルカプタンなど)

匂いの成分が取り除かれても、硫化水素自体の毒性は残る場合があります。脱臭機が分子構造を変化させない場合、吸入リスクが続きます。

アミン類(アンモニア、トリメチルアミン)

匂いを取り除くことができても、アミン類自体のアルカリ性特性や毒性は依然として残ります。アンモニアは特に粘膜や呼吸器への刺激が続く場合があります。

酸性ガス(塩化水素、フッ化水素など)

匂いの成分が除去されても、これらのガスの腐食性や毒性は脱臭機だけでは対処できない場合があります。化学的中和や分解がなされない限り、環境や健康へのリスクは残ります。

芳香族化合物(スチレン、ナフタレンなど)

匂い成分が減少しても、有害な芳香族構造を持つ分子が空気中に残る可能性があります。これらの化合物は呼吸器や神経系への影響が知られています。

一部の高度な脱臭機であれば、これらの有害ガスを分解・無害化する機能を備えているものもあるかもしれません。しかし、多くの脱臭機は、あくまで臭い成分を吸着・分解するにとどまっているため健康被害のリスクが残ります。

問題を根本的に解決するためには、単に「匂いを消す」だけでなく、「有害物質を除去する」解決策が求められます。このような解決策の1つとして悪臭を除去しながら、有害物質を99%除去可能なTOGA有害ガス浄化装置をご紹介します。

悪臭も有害性も共に解消!TOGA有害ガス浄化装置

TOGA有害ガス浄化装置は国際特許取得済みの独自フィルターを搭載した有害ガス除去装置です。悪臭の除去だけなく、有害ガスを除去し研究施設や工場などの作業環境の安全性を守ることを目的とした装置です。

既存の脱臭機との比較

項目一般的な脱臭機TOGA有害ガス浄化装置
主な目的悪臭の除去悪臭と有害ガスを除去し安全な環境を確保すること
対応物質主に悪臭の原因物質あらゆる有害ガス
除去方式活性炭による物理吸着化学吸着、物理吸着、中和反応
設置方法ダクトレス、持ち運び可能ダクトレス、持ち運び可能
ランニングコスト3〜4ヶ月ほどで交換するのが一般的概ね1年くらいで交換(環境により異なります)
健康リスクへの配慮悪臭除去が目的のため有害性については不確定有害ガスを99%以上除去し、安全性を確保

TOGA有害ガス浄化装置が選ばれる理由

1. 物理·化学·中和の3方式を結合した「TOGA®フィルター」

TOGA有害ガス浄化装置の核となるのが、国際特許を取得したTOGAフィルターです。このフィルターは、従来の脱臭機で一般的に使用される活性炭による物理的吸着に加え、化学反応と中和反応の3方式を組み合わせることで、幅広い有害ガスに対応可能です。

これにより、揮発性有機化合物(VOC)、アルデヒド類、硫化物、酸性ガスなどの除去が効率的に行われ、99%以上の有害ガスを無害化します。また、化学反応によって吸着した物質を分解することで、フィルターの寿命が延び、コスト効率の面でも優れています。

2. フィルターのカスタマイズが可能

TOGA有害ガス浄化装置では、現場の特性に応じたフィルターのカスタマイズが可能です。研究室や製造現場では、発生する有害ガスの種類や濃度が異なるため、それぞれに最適な組み合わせが必要です。

TOGAフィルターは、このようなニーズに応えるために設計されており、特定の化学物質や臭気に対応した最適なフィルター構成を提供します。この柔軟性により、あらゆる環境で最大限の効果を発揮することができます。

3. ダクトレス設計で柔軟な設置と運用が可能

TOGA有害ガス浄化装置は、配管工事が不要なダクトレス設計を採用しています。このため、既存の施設や建物にも簡単に導入でき、設置の自由度が高いのが特徴です。

また、持ち運び可能な軽量設計により、装置の再配置や必要な場所への移動が容易です。この柔軟性は、研究室のレイアウト変更や特定プロジェクトのニーズに応じた運用を可能にし、運用コストや時間を削減します。

安全で快適な作業環境を実現するために

研究室や工場で働く中で、匂いの問題が健康リスクにつながることは無視できない重要な課題です。しかし、一般的な脱臭機は匂いの除去を目的としているため、有害物質を完全に取り除くことはできません。

その点、TOGA有害ガス浄化装置は、悪臭の除去だけでなく、有害ガスを99%以上除去し、安全性を確保するよう設計されています。この装置は、従業員や研究者の健康を守ると同時に、快適で効率的な作業環境を実現する最適な選択肢です。

「安全で安心な作業環境を構築すること」を使命とする私たちは、これからの脱臭機選びにおいて、匂いの解消と有害物質の除去を両立できることが新たな基準となることを願っています。

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