移動式の局所排気装置とは?
局所排気装置(移動式)は、作業場の特定の場所で発生する有害なガス、煙、蒸気、ほこりなどを効果的に吸引し、排出するための装置です。
局所排気装置の移動式タイプは、さまざまな製品があり用途に応じていろんな業界で使用されています。
ここでは、主に研究施設で使用できる移動式の局所排気装置をお探しの方向けに、製品選びの参考となる情報をご提供します。
移動式局所排気装置の排気システム
一般的に「局所排気装置」というと、施設内にある既存のダクトと接続して排気する装置を指すことが多いようです。ただ、小型の移動型のタイプの場合、ダクト接続型の他にフィルターによって有害ガスを浄化して室内に循環させるタイプもあります。
排気システム | 仕組み |
---|---|
ダクト接続型 | 施設内の既存のダクトワークに接続して使用します。汚染された空気はダクトを通じて建物外へ排出されます。 |
フィルター型 | 汚染された空気をフィルターで浄化して、室内に循環させます。 |
それぞれの施設において、どのタイプが適しているかは、設置環境や維持管理の点から考慮する必要があります。参考までにそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
排気システム別のメリット・デメリット
排気システム | メリット | デメリット |
---|---|---|
ダクト接続型 | 既存の設備を活用できる。 | 複数の吸気ポイントを一つのシステムで管理するため、ファンユニットが容量不足になるリスクがある。 |
フィルター型 | 外部排気ダクトを必要としないため、内部で空気を循環させることができる。 | フィルターの性能によって除去できる有害ガスが限定されてしまう。 |
このように一般的な移動式局所排気装置の場合、排気システムによってメリット・デメリットがありますが、TOGAでは両者のデメリットを補う製品をご提供しています。
TOGA有害ガス浄化装置(移動型)について
TOGA有害ガス浄化装置は、国際特許取得のフィルターを搭載した局所排気装置です。
フィルターは、従来の活性炭による「物理吸着」だけでなく、幅広い有害ガスの除去と長いフィルター寿命を実現するために独自開発されました。
TOGA有害ガス浄化装置(移動型)の特徴
- ダクトレス構造なので、既存のファンユニットの容量に負担を与えません。
- 有害ガスを99%以上除去し環境汚染を防ぎます。
- 物理・化学・中和の3方式を結合したフィルターにより幅広い有害ガスの除去が可能。
従来のフィルターとTOGAフィルターの違い
有毒ガスの除去に広く使用されるフィルターの多くは、活性炭による「物理吸着」が主流です。
ゼオライトフィルターはアンモニアや揮発性有機化合物(VOC)の除去に効果を発揮しますが、酸や塩基には弱く、頻繁な交換が必要という課題がありました。
TOGA®フィルターは、これらの課題を解決する革新的な技術を採用しています。「物理吸着」に加え、「化学反応」と「中和反応」を組み合わせることで、幅広い有害ガスを効率的に除去します。
その結果、従来の活性炭による物理吸着よりも長いフィルター寿命を実現し、交換の手間とコストを大幅に削減。さらに、多様な有毒ガスに対応することで、よりクリーンで安全な作業環境を提供します。
特に研究室において、TOGA有害ガス浄化装置(移動型)は、ドラフトチャンバーではカバーできなかった実験作業で発生する有害ガスを除去する装置として最適です。
設置場所を選ばず、必要な場所に簡単に移動できるため、あらゆる研究施設でご活用いただけます。研究室に適した局所排気装置(移動式)をお探しでしたら製品の詳細をご覧ください。
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